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2月27日毎日新聞旅行主催「世界紅茶物語・ドイツ東フリースラント編」は延期になります。
お申込みして下さった方々、お会いできず残念ですが、夏に延期で調整中ですのでお待ちいただけたら嬉しいです。
ドイツの田園地帯「東フリースラント地方」はなぜ紅茶消費量世界トップクラスになったのか?
ハンザ同盟の流れから、氷砂糖と生クリームを浮かべて楽しむようになった現在の紅茶の物語まで。ドイツの紅茶物語!延期して夏にお届けします。
(写真は東フリースラントのレストラン。「ソーセージとビールを下さい」と意気込んだ私に戻ってきた言葉は、「その選択は間違ってる。ここは北海沿岸、海の幸の街よ。」そこから連日、魚とビールの日々が始まりました。)
今後の紅茶クラスについては、各カルチャースクール、旅行会社さんの決定に従います。
休講延期等の決定がなされたクラスのみなさまには、スクールや旅行会社さんより、対象となる方々へ個別に連絡が届きます。
質問等ありましたら、いつでも私のところへご連絡下さいね。電話やメール、こちらのHPの質問フォーム、LINEなど、どこへ連絡して下さっても大丈夫です。
今年、最後の夜です。一年を振り返りながら、なんだか胸がいっぱいになります。
ままならない日々は、今まで知らなかった世界を沢山連れてきたように思います。
当たり前のようにご一緒していた紅茶クラスの方々としばらくお会いできなかった日々も、久しぶりに再会して紅茶を囲んだ日のとっても嬉しかった瞬間も。
数えきれないほどの新しい瞬間があったけれど、私にとってはそのどれもが、忘れ得ぬ日々の連続でした。
足を運んで下さる方々、支えて下さる方々、出会った全ての方へ。感謝しています。ありがとうございました。
この年の瀬は、色々な壁を乗り越えなければいけない日々が続きました。こうして弱音を書いてしまうのはたぶん初めてのことで、私にとってはそれほど大きな壁でした。
そんな時、私のお目付役である小さなミニチュアのティーポットが声をかけてきます。「まだまだ君はひよっこだな、もっと頑張れよ。」
パリ、サンジェルマン・デ・プレの「PINAULT」というお店。ショーウィンドウに置かれた可愛らしい小物達が、前を通るたび私に語りかけてきます。ひとつひとつ全ての息吹きが聞こえるかのように、その場所に置かれているのです。
パリの友人宅にたびたび居候していた頃、私は散歩に出かけるとその店の前で必ず足を止めました。中に入りたくて仕方ありません。けれども扉を開ける勇気がなく、外から見つめるのが精一杯です。
ある年の春、やはり外からじーっと見つめていたら、店主が微笑んでくれました。勇気がない私の心のうちを見透かされたかのようです。今しかない、えいっ、と扉に手をかけます。
店の奥に佇んでいたリモージュ焼きの小さなティーポット。淡いブルーにバラが咲き、底には茶葉が描かれています。出会った瞬間の一目ぼれでした。
あれから10年、このティーポットは事あるごとに私に話しかけてきます。いつもは優しく見守ってくれながら、時にはもっと頑張れよと厳しい口調です。
毎日新聞旅行さんが先日のオンラインツアーをレポートにして下さいました。
まだ海外は遠いですが、オンラインで世界の紅茶風景を感じて頂けたら嬉しいです。
次回は1月「英国・クリームティー編」はデボン州をお届けします!お待ちしております。
(写真はデボン州Barnstapleで出会ったクリームティー)